メジャーリーグのロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平選手の元通訳・水原一平容疑者は、大谷選手の口座から約24億5000万円以上を不正送金したとして訴追された。自らギャンブル依存症だと大谷選手やチームメイトに告白した水原容疑者だが、なぜ人はギャンブル依存症に陥るのか? ギャンブル依存症の診断基準やその相談窓口など、独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター精神科診療部長・松﨑尊信医師に解説いただいた。20代でギャンブル依存症の相談にくる人が年々増えている
今回のような報道があると、当院でもギャンブル依存症に関する相談が一時的に増えるということはありますが、受診者が劇的に増えるということはなく、常に一定数の方が外来を受診しています。
受診者数より気になるのは、年々若年層の患者さんの受診が増えていることです。
これまでギャンブル依存症の患者は30代~40代の男性が多かったのですが、最近は20代での受診も増えてきています。
社会でギャンブル依存症が認知されてきたため、早めに受診しようという動機に繋がっているのか、あるいは、ギャンブル依存症の若年化が進んでいるのかもしれません。令和2年からの新型コロナウイルス感染症の流行により、移動制限や人同士の接触を避けるため、急速に社会のオンライン化が進みました。
日本では、ギャンブルの対象として、パチンコ、パチスロなどの遊技が最も多いのですが、競馬、競輪、競艇、オートレースの公営ギャンブルは、競技場だけでなくオンラインでも投票できるようになり、近年オンラインを利用したギャンブルが増えています。
中高年に比べると、一般的に若い人のほうがインターネットやスマホの操作に慣れていることもあり、気軽にオンラインでギャンブルを開始して次第にのめり込んでしまうのかもしれません。
(略)
◆ギャンブル依存症の診断基準
□興奮を得たいがために、掛け金の額を増やして賭博をする要求がある
□賭博をするのを中断したり、または中止したりすると落ち着かなくなる、またはいらだつ
□賭博をするのを制限する、減らす、または中止するなどの努力を繰り返し成功しなかったことがある
□しばしば賭博に心を奪われている (例 : 過去の賭博体験を再体験すること、ハンディをつけること、または次の賭けの計画を立てること、賭博をするための金銭を得る方法を考えること、を絶えず考えている)
□苦痛の気分 (例 : 無気力、罪悪感、不安、抑うつ) のときに、賭博をすることが多い
□賭博で金をすった後、別の日にそれを取り戻しに帰ってくることが多い (失った金を”深追いする”)
□賭博へののめりこみを隠すために、嘘をつく
□賭博のために、重要な人間関係、仕事、教育、または職業上の機会を危険にさらし、または失ったことがある
□賭博によって引き起こされた絶望的な経済状況を逃れるために、他人に金を出してくれるよう頼む・・・(記事の続き・詳細は引用元にて👇)引用元
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Source: 鈴木さん速報
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