その大きな要因のひとつとされるのが「若者のパチンコ・パチスロ離れ」。最初からまったく興味がなかった人が多い一方、「一時期ハマっていたけど、今はやめた」という人も少なくないようです。
電機機器メーカーに勤める小森健雄さん(仮名・28歳)も元パチンコユーザー。仕事の後はいつも地元のホールに通っていたそうですが、2年前にやめて以来、一度も打っていないといいます。
パチンコのせいで貯金ゼロ・失恋…
「実は、実家暮らしだったこともあり、毎月給料の半分近くをパチンコ代に使っていたんです。そのせいで貯金が全然なかったので当時付き合っていた彼女にもプロポーズができず、ズルズルと先延ばしにしていたら別れを告げられてしまったんです。
このころの自分は完全に“パチンカス”(※パチンコ・パチスロをする対する蔑称、ネットスラング)だったので捨てられて当然ですが、おかげでやめようと思うきっかけになりました」
ただし、いきなりやめるのは難しいと考え、段階を経て打つ回数を減らし、ホールに行ってもあまりお金を使わないで済む“低貸営業”のパチンココーナーにするようにしたとか。その結果、半年ほどでパチンコ断ちに成功します。
「前にタバコも徐々に本数を減らして禁煙できたので、それを参考にしました。自分の場合、借金もしていなかったし、週2~3回のペースで通う程度だったので依存度は低かったのかもしれません。幸いにもスムーズにやめることができ、今は自分でもビックリするほど興味がなくなりました(笑)」
節約が楽しくなり、年収の4割を貯金
しかも、パチンコにかかる出費が一切なくなり、「貯金ができるようになった」と喜びます。
「ボーナスも大半を貯金に回しているため、年間の貯金額は大体150万円。現在の年収が380万円ですから4割近くを貯金している計算です。
パチンコをやめたのを機に買い物や基本的に安いスーパーやネット通販で済ませるとか無駄遣いを見直すようにしたんですけど、貯金という目で見える結果で出てくるからなんか楽しくなっちゃって」
ちなみに今の趣味は草野球。中学高校と野球部だったので道具は揃っているとのこと。試合後にはチームメイトと飲みに行くこともあるそうですが、月1~2回なのでお金はそれほどかかりません。
無課金のスマホアプリで十分楽しい
「あとは定番ですがスマホゲームかな。パチンコをやめて時間を持て余すこともあって、ちょうどいいんですよ。今は『ポケモンGO』と『ドラゴンクエストウォーク』の2本で遊んでいますけど、課金は一切なし。それでも十分楽しめますし、歩きながらプレーするからずっと座りっ放しだったパチンコと違って健康的ですよね」
ただし、地元には未だパチンコに夢中の同世代の若者も多いそうです。たまに打ちたくなったりはしないのでしょうか?
「それがないんですよね。地元のホールには休憩スペースに大量のマンガが置いてあるんで、漫画喫茶代わりに行くことはあるんです。それでも打ちたいとは思わないですね。
今までのトータルだと大損もいいところですし、最近の新しい台って規制の影響であまり勝てないようになっているから面白そうじゃないないんですよ」
パチンコ離れが加速中。給料の半分を使ってた20代が「やめたわけ」
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今の機種がつまらなく見える
小森さんの言うように、最新機種は出玉性能が抑えられています。一撃5000枚や1万枚も可能だった従来機は徐々に撤去され始めており、若者だけでなく上の世代でもパチンコ離れが加速しているようです。
「完全にやめたから言えますが、今の機種がつまらなく見える時点で私も射幸心に煽られていたんだと思います。個人的にはパチンコをやめる人が増えても仕方ないし、むしろそれが健全な気がします。
前の彼女にフラれた後に出会った女性と年内に結婚する予定なんですが、あのままパチンコにハマり続けていたらそれもなかったでしょうからね」
かつて3000万人と言われたパチンコ・パチスロ人口は1000万人以下に激減。その流れは今後も止まりそうにはありません。そうした状況が続く限り、彼のようにパチンコから離れる若者が増えているのも仕方ないのかもしれません。
3/28(土) 15:45配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200328-00288269-bizspa-life
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Source: ぱちとろ速報
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