厳密には前回書いたコラムの続きである。先週「パチンコデビューした台は?『ダービー物語で連チャンした』『高校時代にモンスターハウスで』などの声」という古臭いコラムを書いた。
で、僕としては名前が挙がった台の大半を触ったことがないにわかだったのがちょっとアレで、それぞれの台の演出動画などを視聴してみたのだ。それからさらに、僕は2003年にパチンコデビューしたんだけど、その当時遊んでいたお気に入りの台の演出も動画で見てみた。率直にいうと、かなりの衝撃だった。リーチがかかってから、結果が出るまでの時間が爆速だったのだ。(文:松本ミゾレ)
■昔の台は演出が簡潔でストレスがかからない仕様だった
リーチになってから結果が告知されるまでの時間が短いのは、昔の台の特徴でもある。たとえばロングリーチと呼称される類のリーチであっても、長くて30秒から1分ぐらいで終わってしまう。
しかも長いリーチ=熱いという印象がある程度の時期までは浸透していたので、長くてもストレスを感じることはなかったようだ。僕は20代前半頃、『CRぱちんこウルトラセブンL77』(京楽)という台が好きだった。
大当たり確率は1/479とかなり重い台で、それだけにがっつり打ち込むことは出来なかったけど、たまに打っては一喜一憂できた。ほとんど負けてたけど。
その『セブン』では、キングジョーと戦うリーチが当時としては演出が結構長く感じていた。ところが先日そのリーチの動画をYouTubeで観てみると、記憶よりかなり短く、割と淡泊だったので驚いてしまった。
理由は分かっている。僕が若いころ遊んだパチンコ台のリーチの中では、確かにキングジョーのリーチは長い部類だったのだ。ところがそれからパチンコも変な進化をしてしまい、光と音と長い変動、リーチアクションで煽りに煽るようになった。
その進化後のパチンコを知っているものだから、そっちに完全に慣れてしまって、進化前のパチンコのリーチがとてもシンプルに思えただけのことなのである。今のパチンコに毒されちゃってる人は、是非とも動画か何かで自分が昔打っていた台の演出を観ていただきたい。マジでびっくりするぐらいシンプルで、ストレスがないのだ!
■今のパチンコ、パレードのど真ん中で航空ショーを見物しているぐらいしんどい…
またこれも先日のことなんだけど、僕の知人が今のパチンコのリーチ演出について「エレクトリカルパレードみたいな光と、戦闘機が通過してるぐらいの騒音」と評していた。これは実際に今のパチンコをたしなんでいる人からすれば「あるある」だと思う。
メーカーによっては光と音を調節する機能を搭載している台もあるが、そんなことするぐらいなら最初からシンプルにすればいいのに……。そしてまたリーチが長い。この長さだけはユーザーが調節も出来ない。というか、今はリーチになる前、図柄が変動してからが既に長い。アレはなんなんだろう。
玉がヘソに入ると、台枠がビカビカ光って、役モノがゴウンゴウン動き、爆音でチャンスを知らせてきたかと思うと、疑似連と呼ばれる長い長い演出が始まる。さらに「押せ~!」とボタンを押すように指示され(押しても押さなくても結果には関係ない)、マジで1分ぐらいかかってやっとリーチになる。
リーチ中はさらに光も音も激しくなり、台によっては上からでっかいキャラクターの顔が飛び出してくるから笑ってしまう。熱いリーチなんて『ファイナルファンタジー7』最強の召喚獣、ナイツオブラウンドを呼び出したとき以上の時間をかけて、打ち手の期待感を煽りに煽る。
救いなのは、確変、ST中は演出が結構シンプルで、そこまでストレスを感じないってところかな。でも本当に、通常時のリーチ演出はあんまり褒められた長さじゃないよ……。光の刺激が強すぎて僕も何度か倒れそうになったもん。
ただでさえパチンコのユーザーは高齢化してるんだから、音や光やでいじめ倒すのは悪手だと思う。演出がシンプルで短い『フィーバークィーンⅡ』(三共)の系譜みたいな台は未だにあるわけだから、せめてもうちょっとそっちに寄せてもいいような気がするけどなぁ。
2021年3月13日 8時30分 キャリコネニュース
https://news.livedoor.com/article/detail/19841305/
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Source: ぱちとろ速報
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